AIは社会にさまざまな価値をもたらしますが、倫理的に議論が分かれる利用分野も存在します。
特に 軍事利用、自律性、インクルージョン(包摂性) は、AI倫理の中でも重要なテーマとして注目されています。
軍事利用(Military Use of AI)
概要
- AIは兵器システムや軍事作戦の自動化に応用されつつある。
- 無人ドローン、監視システム、自律型兵器(LAWS: Lethal Autonomous Weapon Systems)などが代表例。
論点
- AIによる自律的な攻撃判断は、国際人道法に反する可能性。
- 誰が責任を負うのか(開発者か、指揮官か、AIか)。
- 各国で規制や禁止を求める国際的議論が進行中。
👉 試験ポイント:「AI兵器の自律性と責任の所在」が論点。
自律性(Autonomy)
定義
- 人間の介入なしにAIが独立して意思決定や行動を行う能力。
メリット
- 災害救助や宇宙探査など、人間が対応できない環境で活躍。
リスク
- 人間の制御が及ばない行動を取る可能性。
- 倫理判断を機械に委ねてよいのか、という哲学的・社会的問題。
インクルージョン(Inclusion)
定義
- AIが社会の多様性を尊重し、すべての人を包摂すること。
背景
- AIは利用者や開発者の偏りを反映するリスクがある。
- 社会的弱者や少数派が不利益を被る可能性。
実務上の留意点
- 多様なデータセットの活用。
- 開発チームの多様性確保。
- 公平性・アクセシビリティを考慮した設計。
まとめ
- 軍事利用:AI兵器の自律性と責任問題が国際的に議論されている。
- 自律性:人間の介入をどこまで残すべきかが重要。
- インクルージョン:AIは多様性を尊重し、誰も排除しない設計が求められる。
出題チェック
- 「自律型兵器(LAWS)の課題は?」=国際人道法との整合性、責任の所在
- 「自律性が議論される理由は?」=AIが人間の制御を超える可能性
- 「インクルージョンの実現に必要な工夫は?」=多様なデータ・開発チームの多様性
練習問題(例題)
問題:AIが人間の介入なしに独立して意思決定・行動を行う能力を何と呼ぶか?
- フェアネス
- インクルージョン
- 自律性
- 説明可能性
👉 正解:3