9.10 その他の価値(軍事利用、自律性、インクルージョン)

G検定

AIは社会にさまざまな価値をもたらしますが、倫理的に議論が分かれる利用分野も存在します。
特に 軍事利用、自律性、インクルージョン(包摂性) は、AI倫理の中でも重要なテーマとして注目されています。


軍事利用(Military Use of AI)

概要

  • AIは兵器システムや軍事作戦の自動化に応用されつつある。
  • 無人ドローン、監視システム、自律型兵器(LAWS: Lethal Autonomous Weapon Systems)などが代表例。

論点

  • AIによる自律的な攻撃判断は、国際人道法に反する可能性。
  • 誰が責任を負うのか(開発者か、指揮官か、AIか)。
  • 各国で規制や禁止を求める国際的議論が進行中。

👉 試験ポイント:「AI兵器の自律性と責任の所在」が論点。


自律性(Autonomy)

定義

  • 人間の介入なしにAIが独立して意思決定や行動を行う能力。

メリット

  • 災害救助や宇宙探査など、人間が対応できない環境で活躍。

リスク

  • 人間の制御が及ばない行動を取る可能性。
  • 倫理判断を機械に委ねてよいのか、という哲学的・社会的問題。

インクルージョン(Inclusion)

定義

  • AIが社会の多様性を尊重し、すべての人を包摂すること。

背景

  • AIは利用者や開発者の偏りを反映するリスクがある。
  • 社会的弱者や少数派が不利益を被る可能性。

実務上の留意点

  • 多様なデータセットの活用。
  • 開発チームの多様性確保。
  • 公平性・アクセシビリティを考慮した設計。

まとめ

  • 軍事利用:AI兵器の自律性と責任問題が国際的に議論されている。
  • 自律性:人間の介入をどこまで残すべきかが重要。
  • インクルージョン:AIは多様性を尊重し、誰も排除しない設計が求められる。

出題チェック

  • 「自律型兵器(LAWS)の課題は?」=国際人道法との整合性、責任の所在
  • 「自律性が議論される理由は?」=AIが人間の制御を超える可能性
  • 「インクルージョンの実現に必要な工夫は?」=多様なデータ・開発チームの多様性

練習問題(例題)

問題:AIが人間の介入なしに独立して意思決定・行動を行う能力を何と呼ぶか?

  1. フェアネス
  2. インクルージョン
  3. 自律性
  4. 説明可能性

👉 正解:3

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