AIを自社開発せず、クラウドやAPIを通じてサービスとして利用する形態が一般化しています。
この場合、契約上の注意点は「開発委託契約」とは異なり、利用範囲やデータの扱い、責任分担 が中心テーマになります。
AIサービス提供契約の典型例
- クラウドAIサービス(SaaS型)
例:翻訳API、音声認識API、画像解析サービス - AIプラットフォーム
例:機械学習基盤(AutoML、学習済みモデル提供)
留意点① 利用範囲の制限
- 利用規約や契約書で、利用可能な範囲 が定められる。
- 再販売や第三者提供は禁止されることが多い。
- 無断でモデルを再学習や改変する行為も制限される場合がある。
👉 試験ポイント:「サービス利用範囲は契約書で明確化される」。
留意点② データの取扱い
- 入力データの権利関係
- 利用者が入力したデータをサービス提供者が学習に再利用できるかどうか。
- 多くの場合、規約に「学習への利用」可否が明記されている。
- データの保存と削除
- 利用終了後のデータ削除義務の有無を確認。
留意点③ 責任分担
- AIの誤動作や誤判定による損害が発生した場合、誰が責任を負うかを明確にする必要がある。
- 通常、サービス提供者は「努力義務」にとどめ、重大な過失がない限り責任を限定。
- 利用者側も「利用環境や判断の最終責任」を負うケースが多い。
留意点④ サービス停止リスク
- クラウド型サービスは、提供者の判断で 機能変更やサービス終了 が行われる可能性がある。
- 長期利用を前提とする場合は「サービス提供期間の保証」や「移行措置」の有無を確認する必要がある。
まとめ
- 利用範囲の制限:再販売や無断利用は禁止が一般的。
- データの取扱い:学習再利用の可否を契約で確認。
- 責任分担:AI誤動作に対する責任の範囲を定める。
- サービス停止リスク:長期利用時は移行措置を考慮。
出題チェック
- 「AIサービス契約で重要な留意点は?」=利用範囲、データ取扱い、責任分担、停止リスク
- 「入力データをサービス提供者が再利用できるか?」=契約書・規約次第
- 「クラウドサービスの大きなリスクは?」=突然のサービス停止
練習問題(例題)
問題:AIサービス提供契約において、利用者が入力したデータをサービス提供者が学習に利用できるかどうかは何で定められるか?
- 個人の常識
- 技術仕様書
- 契約書・利用規約
- ソースコードのコメント
👉 正解:3