7.2 確率分布(二項分布、正規分布、ポアソン分布など)

G検定

AIや機械学習では、データの背後にある確率的性質を理解することが不可欠です。
確率分布は「不確実性を数学的に表現する道具」であり、学習モデルや誤差解析の基盤となります。


確率分布の基礎

確率変数

  • ランダムな事象を数値で表現したもの。
  • 例:サイコロの出目、株価の変動。

確率分布

  • 確率変数がどの値をどの程度の確率でとるかを定めたもの。
  • 確率質量関数(PMF):離散値(二項分布など)。
  • 確率密度関数(PDF):連続値(正規分布など)。

二項分布(Binomial Distribution)

定義

  • 成功確率 \(p\) の試行を \(n\) 回行ったときの成功回数の分布。
\(P(X = k) = \frac{n!}{k!(n-k)!}, p^k (1-p)^{,n-k}\)

特徴

  • 成功/失敗のような 二値分類 に対応。
  • 平均:\(np\)、分散:\(np(1-p)\)。

応用例

  • コイン投げで表が出る回数。
  • 機械の不良品発生率。

正規分布(Normal Distribution)

定義

  • 平均 \(\mu\)、標準偏差 \(\sigma\) に従う連続分布。
\(f(x) = \frac{1}{\sqrt{2 \pi \sigma^2}} \exp!\left( -\frac{(x-\mu)^2}{2\sigma^2} \right)\)

特徴

  • 釣鐘型の分布。
  • 中心極限定理により、独立変数の和は正規分布に近づく。
  • 自然界や社会現象に多く見られる。

応用例

  • 身長や体重の分布。
  • モデル誤差の分布。

ポアソン分布(Poisson Distribution)

定義

  • 一定時間や一定空間での稀な事象の発生回数を表す分布。
  • 平均 \(\lambda\) のとき:
\(P(X = k) = \frac{\lambda^k e^{-\lambda}}{k!}\)

特徴

  • 平均と分散がともに \(\lambda\)。
  • 二項分布の極限として導かれる。

応用例

  • コールセンターへの着信回数。
  • 地震や交通事故の発生回数。
  • 医療での稀な病気の発症率。

まとめ

  • 二項分布:成功回数の分布。
  • 正規分布:自然界に多い連続分布。
  • ポアソン分布:稀な事象の発生回数。

出題チェック

  • 二項分布の平均・分散 → \(np, \ np(1-p)\)
  • 正規分布の形を決める要素 → 平均 \(\mu\) と標準偏差 \(\sigma\)
  • ポアソン分布の用途 → 稀な事象の回数

練習問題(例題)

問題:あるコールセンターで、1時間あたり平均5件の電話が来る。このとき「1時間にちょうど7件の電話が来る確率」を表す分布はどれか?

  1. 二項分布
  2. 正規分布
  3. ポアソン分布
  4. 一様分布

👉 正解:3

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