6.1 プロジェクトの進め方(PoC、MLOps、CRISP-DM/ML)

G検定

ディープラーニングを実務に導入する際、研究段階の技術をそのまま活用することは難しい場合が多いです。
そこで重要となるのが プロジェクト推進プロセス です。
この節では、PoC → 実運用 → プロジェクト標準化 の流れを支える主要概念を整理します。


PoC(Proof of Concept)

定義

  • 概念実証
  • 実際に小規模な実験を行い、「アイデアが実現可能か」を検証する段階。

目的

  • 技術的な実現性を確認。
  • ビジネス効果を見極める。
  • 本格導入の意思決定に資する。

課題

  • 小規模実験に終始し、実装につながらない「PoC止まり」問題。
  • 現場データとの乖離。

👉 試験ポイント:「PoCは実運用前の概念実証である」。


MLOps(Machine Learning Operations)

定義

  • 機械学習モデルを「開発から運用まで」効率的に管理・自動化する仕組み。
  • DevOps(ソフトウェア運用プロセス)をMLに応用したもの。

特徴

  • モデル学習 → デプロイ → モニタリング → 改善を継続的に回す。
  • モデル劣化(Model Drift):環境変化で性能が落ちる課題に対応。
  • ML Pipeline(学習データ収集・前処理・学習・評価・デプロイ)の自動化が核。

応用例

  • 金融業:不正検知モデルを常に最新化。
  • EC業界:レコメンドモデルを継続改善。

👉 試験頻出:「MLOpsは機械学習の開発・運用を統合的に管理する枠組み」。


CRISP-DM(Cross Industry Standard Process for Data Mining)

定義

  • データ分析プロジェクトの標準プロセスモデル(1996年提案)。

プロセス

  1. ビジネス理解
  2. データ理解
  3. データ準備
  4. モデリング
  5. 評価
  6. 展開

特徴

  • 汎用性が高く、多くの産業で活用。

👉 試験ポイント:「CRISP-DMはビジネス理解から展開までの標準プロセス」。


CRISP-ML(Q)

定義

  • CRISP-DMを機械学習プロジェクトに拡張した枠組み。
  • 特に 品質保証(Quality Assurance) に重点を置く。

特徴

  • モデルの性能だけでなく「再現性・保守性・公平性」などを考慮。
  • AI特有の課題(ドリフト、データ偏り)に対応。

👉 試験ポイント:「CRISP-ML(Q)は品質保証を重視した機械学習プロジェクト標準」。


まとめ

  • PoC:小規模実証で技術・ビジネス面の実現性を確認。
  • MLOps:モデルを運用・改善し続ける仕組み。
  • CRISP-DM:データ分析プロジェクトの標準プロセス。
  • CRISP-ML(Q):ML特有の課題に対応し、品質保証を重視。

出題傾向

  • 「PoCの目的は?」=実現可能性検証
  • 「MLOpsの対象は?」=開発から運用まで
  • 「CRISP-DMのプロセスは?」=ビジネス理解から展開まで
  • 「CRISP-ML(Q)の特徴は?」=品質保証を重視

練習問題(例題)

問題:機械学習の開発から運用までを効率的に統合管理し、モデル劣化にも対応する仕組みを何と呼ぶか?

  1. PoC
  2. MLOps
  3. CRISP-DM
  4. CRISP-ML

👉 正解:2

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